オークションスペシャリストになるには?年収は?山口桂さんの場合

オークションスペシャリストという職業とは?

どうすればなれるのか?

オークションの本場、ニューヨークで活躍中のオークションスペシャリスト山口桂さんの例から考えてみたいと思います。

 

オークションスペシャリストになるまでの経緯

オークションスペシャリスト 山口桂

出典;朝日新聞デジタル
出典;朝日新聞デジタル

1963年 東京生まれ。立教大学文学部卒。

父親が日本美術の先生で、幼少のころから父親に日本美術について叩き込まれる。

1994年 クリスティーズ・ジャパン入社

1999年 ニューヨークオフィスが日韓美術スペシャリストを探していた際に、思いきって立候補したことがきっかけでオークションの世界に入る。

2000年 クリスティーズ・ニューヨーク日本・韓国美術部ヴァイス・プレジデント/シニア・スペシャリスト就任

2007年 クリスティーズ・ニューヨーク:シニア・ヴァイス・プレジデント及び日本・韓国美術部門インターナショナル・ディレクター 現在に至る。

出典:The Short Epic

出典:The Short Epic

ご本人の弁によると、この世界に入るきっかけとなった1999年の出来事も、日韓美術スペシャリストを東京で誰か適任者を探して欲しいと山口さんに要請がきて、人材を探していたが適任者が見つからず、それなら自分がと立候補したようです。

 

どこにチャンスが転がっているかわからないものですね。

まさしく「チャンスは自分の手でつかめ!」です。

 

オークションスペシャリスト山口桂さんの実績

 

2008年 日本・韓国美術オークションにて、伝運慶作大日如来像(現真如苑蔵)を日本古美術品としてのオークション史上世界最高額の1430万ドル(約14億4000万円)にて売却。

伝運慶作大日如来像

出典:東京国立博物館

 

肩書:

国際浮世絵学会理事

日本陶磁協会

米国日本美術協会(JASA)会員

 

執筆:

「オークションの目玉」(講談社:雑誌「セオリー」内)連載中

「浮世絵大事典」(東京堂出版)

「Designed for Pleasure」Exhibition catalogue(New York: Asia Society)

他多数

 

オークションスペシャリスト山口桂さんの仕事

 

オークションの本場はアメリカ、そしてニューヨーク。

オークションスペシャリストの山口さんの仕事は日本、ヨーロッパ、アメリカ国内から作品を集めてくることです。

 

日韓美術スペシャリストである山口さん。

日本の作品ならば日本で集めるのかと思いますが、実はアメリカ国内やヨーロッパにまだまだ日本の美術作品は数多くあるようです。

 

第二次世界大戦後に多くの敗戦国となった日本から多くの美術作品がアメリカに流れたようです。

 

その後、日本がバブル景気で世界中の美術作品を買いあさっていた時代に、アメリカに渡っていた日本の美術作品がアメリカから日本に買い戻されたようです。

 

そして、バブル崩壊による景気低迷により、再びアメリカに買われている状態のようです。

 

現在でも、アメリカには素晴らしい日本美術コレクションを持つ美術館が多数あり、ボストン美術館の浮世絵は世界で一番保存状態がいいと山口さんは言います。

 

というのも、作品の寄贈者との取り決めで、貸し出しはおろか、自分の美術館での展示さえ許されていないため、江戸時代に刷られたそのままの色がほぼ残っているかららしいです。

 

ヨーロッパなら、特にフランス、ドイツ、イギリス。

爆買いのイメージが強い中国ですが、日本美術を買う人はまだ少ないらしいです。

 

オークションスペシャリストになるための資格

 

特にこれといった資格はなく、クリスティーズのような会社に就職して、山口さんのようにチャンスをつかむことで実現するようです。

 

しかし景気に左右されやすい側面もあり、優秀な人材でも常にチャンスがあるというわけではなさそうです。

クリスティーズでも、日本美術部門で、日本人を採用したくともビザサポートまでする余裕がないのが現状のようです。

 

日本にもオークション会社はあります。

スケール感こそ海外のオークションに劣りますが、まずは国内のオークション関連会社に就職し経験を積むことから始めるのが現実的ではないでしょうか。

 

掲載情報の一部を掲載します。

 

シンワアートオークション -採用情報-

毎日オークション -採用情報-

SBIアートフォリオ -採用情報-

東京中央オークション -採用情報-

 

オークションスペシャリストになるための資質

 

少ないチャンスをつかむためにオークションスペシャリストに必要な資質について考えてみます。

 

山口さんによると、求められる資質は次の2つ。

1.美術に関する知識

2.ビジネスマンとしてのバランス感覚

 

オークションのスペシャリストは、それぞれ得意分野があるが、古美術から現代アートまで広く浅く知っていることは要求される。

 

もちろん知識は豊富であることは絶対条件ですが、学者のような知識があれば、それでいいというわけではない。

 

オークションスペシャリストは美術品の価値がわからなければなりませんが、人とのつながりがなければ何も始まりません。

 

そして、コスト計算をして、最終的にしっかり利益を得ることができなくてはならない。

 

もちろん、金勘定ばかりにたけて専門知識が乏しく、贋作に高額の価格をつけてしまうようでは話にならない。

 

知識とビジネス感覚のバランスが最も重要なようです。

 

オークションスペシャリストの年収

さて気になる年収ですが、役職による年収も会社情報サイトに公開されています。

クリスティーズニューヨークでの山口さんの役職である、ヴァイスプレジデントの年収は
123,935ドル!(約1380万円)です!!

いかがですか?私見ですが、この数字を見た時の私の率直な感想は「そんなものなのか?」です。何十億という札束が乱れ飛ぶオークションの世界での山口さんの地位であれば、決して高すぎる報酬とは言えないように思います。

 

参考までに、クリスティーズの社員の平均年収は日本円で約400万円。スペシャリストになると、約800万円。やはり能力に応じて報酬も大きく違うのは当然ですね。

ちなみに、日本での美術品鑑定士の平均年収は500万円、有名鑑定士ともなると1000万円を超える方もいらっしゃるようです。

 

世界のオークション愛好家

 

スイスのある企業オーナーでコレクターが、屏風一枚見るために自家用ジェットでニューヨークまで来る。

 

そこからヘリコプターとリムジンを乗り継いでオークション会場に到着。

 

海外のエグゼクティブは分刻み、秒刻みのスケジュールで動くビジネスマンも多く、彼も15分間オークションを見て、5分間質問。

 

それで納得のいく作品がなければ、何も買わずに再びリムジン、ヘリ、自家用ジェットを乗り継いでスイスに帰る。

 

凄い世界です。

 

山口桂さんのブログ

 

山口桂さんの動画

ぐっさんのお兄さん?

 

ちなみに山口さんですが、吉本興業のお笑い芸人「DonDokoDon」の「ぐっさん」こと山口智充に良く似ており「よく、ぐっさんのお兄さんですか」と間違われるそうです。

 

山口智充

出典:吉本興業

 

今後も変わらぬご活躍をお祈りしています。

 


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