シエラレオネ【平均寿命42歳の国】貧困と内戦とエボラ出血熱との闘い

アフリカのシエラレオネという国をご存知でしょうか。

長い内戦と、エボラ出血熱などの影響で、世界で最も平均寿命が短い国として知られます。

自然豊かで平和な国が、先進国の利権争いに巻き込まれ苦難の道を歩み、今ようやく貧困からの脱出を図ろうとしています。

シエラレオネ共和国

出典:wikipedia
出典:nantokashinakya.jp

首都  フリータウン

人口  約660万人

 

シエラレオネ独立まで

この地域が文献に登場するのは15世紀のこと。

16世紀以降は、奴隷狩りが行われる辺境の地でした。

18世紀後半、イギリスの奴隷廃止運動により、解放された奴隷の定住地として入植を開始。当初は近隣の部族の抵抗などもあり、計画通りには入植が進みませんでした。
1808年 イギリス王室管理下の植民地となり、フリータウンは奴隷貿易を取り締まる艦隊の基地となりました。

そして、ついに

1961年4月27日 イギリス連邦の一員として独立!

 

シエラレオネ内戦、その原因は?

1991年  隣国リベリアのリベリア国民愛国戦線(NPFL)の支援を受け、「統一革命戦線(RUF)」が武装蜂起しシエラレオネ内戦が勃発する。
内戦の原因となったのは、地下資源。特に良質なダイアモンド資源の利権が大きく絡んでいます。

リベリア大統領テーラーが、RUFに大量武器を提供することと引き換えに手にしたダイアモンドの密売で巨万の富を得たと言われています。
争いの原因はいつの世も「お金」が絡みます。

権力者が私腹を肥やすために犠牲になった市民は7万人以上にのぼり、36万人の難民が発生したと言われています。
RUFがシエラレオネ市民に対して行った虐殺行為は、無差別に、そして残虐極まりないものでした。

ここで記述するのも憚られる内容なので控えさせていただきますが、よろしければ「シエラレオネ 内戦 虐殺」で検索してみてください。
ただ、四肢切断された市民が2万人以上という事実はお伝えしておきます。
内戦は長期化し、1999年には国際連合シエラレオネ派遣団(UNAMSIL)が派遣されます。

イギリスをはじめとした国際的な包囲網を形成し、ダイアモンド非合法売買に対する合意を締結する。これによって、資金源を断たれたRUFは急速に衰退。

2002年  ついにRUFの武装解除に成功して、和平が成立。
3月1日に、10年以上の長期にわたる内戦が終結しました。

 

内戦後も貧困にあえぐシエラレオネ

長い内戦の影響からシエラレオネは世界最貧国の1つです。

シエラレオネのGDPは49億ドル。国民1人当たりで805ドルで、これは世界平均の10分の1にも満たない。ちなみに日本は約37000ドル、円高の時期には4万ドルを超える。

貧困状態にある国の大きな問題点として、貧困であることで小さな子どもも労働を強いられ、教育が行き届かず、人材の育成がなされないために貧困から脱することが出来ないという悪循環があります。

出典:dlift.jp

シエラレオネも教育施設も内戦で破壊され、労働経験のある児童の率は48%
学齢期を迎えた児童の30%が労働を強いられています。

シエラレオネの平均寿命、エボラ出血熱の影響

貧困であるがゆえに、社会のインフラ、特にライフラインの整備が遅れ、安全な水が飲めて、トイレが使えるという、私たち日本人からしたら最低限の生活を送ることが出来る人たちは一握りです。

トイレのない生活をしている国民が少なくとも70%以上に及ぶと言われています。
衛生状態が非常に悪く、病気になっても満足な医療が受けられないために、5歳未満児死亡率 20%。妊婦死亡率 12.5%
さらに、シエラレオネ国民を苦しめているのが「エボラ出血熱」

野生のサルが宿主として噂されるが、国際医学研究センターなどの調査によると、コウモリが宿主とされ、現地での食用コウモリからの感染が主原因ではないかと報告されています。

空気感染こそないが、飛沫感染による感染力は非常に高く、発症後の致死率は80%ともいわれる恐ろしいウイルスである。
様々な要因が絡み合い、シエラレオネ国民の平均寿命はなんと42歳。

 

貧困からの脱出

世界最貧国として苦しんでいるシエラレオネですが、明るい光も見えています。

2010年には、妊娠中や授乳中の母親と、5歳未満の子どもの医療費を無料とする「フリーヘルスケア」という制度が導入されました。

そして、2015年11月には、シエラレオネの人々を苦しめたエボラ出血熱の流行終息が宣言されました。

ようやく、内戦の復興を終えて、これから国として立ち上がっていく時期を迎えているのです。

 

シエラレオネの観光地

もちろん立派な施設はありませんが、豊かな自然が残るシエラレオネならでは観光地があります。
樹齢500年の大木。首都フリータウンのシンボル、コットンツリー。

出典:gigazine.net

また、大西洋に面する透明度が高い美しいビーチが観光地として人気があります。
ラムリービーチ

出典:peacebuildinglive.blogspot.jp

リバーナンバー2ビーチ

出典:skyticket.jp

バナナ諸島 (ダブリン島・リケット島)

出典:wikipedia

やはりアフリカらしい大自然を楽しみたいのであれば、アウタンバ・キリミ国立公園がおススメ。
他にも、子供の頃に捕らえられ、ペットとして飼われていたチンパンジーを引き取ったことが始まりとされる、チンパンジー保護区。

 

詳しくはこちら


なかなか観光で訪れるには勇気が必要な国ではありますが、観光地もあるのですね。

 


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