モロクトカゲ。トゲトゲ怪獣は水集めの名人。ペットで飼育するには

2017年4月30日の「ダーウィンが来た!」で、オーストラリアの砂漠に住む不思議なトカゲが紹介されました。

小さな恐竜のような外見と、不思議な水の集め方で有名な幻のトカゲ。

ペットとして飼うことが出来るのか、どこで見ることが出来るのか。モロクトカゲを展示している動物園などを調査してみました。

モロクトカゲ

出典:wol.jw.org

トカゲ亜目 イグアナ下目 アガマ科

オーストラリアの砂漠に生息する固有種で、体中にあるトゲから「トゲトカゲ」とも呼ばれています。

 

モロクトカゲの生態

モロクトカゲの体長は約15cm程度。

外見上の大きな特徴は、背中側にトゲのような大きなこぶ状の突起。

これによって天敵に襲われても呑みこまれにくいと考えられています。

色は褐色のまだら模様。砂漠では土の色にまぎれる保護色となります。

見た目は小さな恐竜のようで獰猛そうですが、実はとてもおとなしいようです。人は、いやトカゲは見た目によらない。

主な生息地は、オーストラリア中部から西部にかけての砂漠。

ただし、私立場イメージするような草木が全くない砂だけの場所ではなく、乾燥地帯に生えている植物の周辺などに生息しているようです。

主な活動時間は夜明けから午前中にかけて。
気温が高くなる日中や夜間は巣穴の中や草などの物陰に隠れて暮らすということです。

 

わずかな水を体中から集める、驚きの秘訣

モロクトカゲの全身の皮膚には細い溝が走っており、これらの溝をたどっていくと全て口へ繋がっているのがわかります。

この現象を、電子顕微鏡を使って細かく観察すると、モロクトカゲが毛細血管現象によって水を運んでいる仕組みが明らかになりました。

出典:wol.jw.org

毛細管現象とは

毛細管現象とは繊維と繊維の「すきま」のような細い空間を、重力や上下左右に関係なく液体が浸透していく現象で、身近なところでは、植物が根から水や養分を全身に運ぶ自然の力として存在しています。
具体的には、液体中に細管を立てた場合、管内表面に対する液体の付着力と表面張力との作用で、管内の液体面が管外の液面より上昇あるいは下降する現象、これを毛細管現象といいます。

出典:http://teibow.co.jp/pen/skill/capillary.html

 

観察の結果、モロクトカゲの片足を水の入った容器に入れると、水分が体表の溝を移動して、全身水浴びしたようになることが確かめられたそうです。
一説では、夜間に冷えた体に朝方に水滴が結露して、その水を飲んでいるという説がありますが、この減少については確認できていないようです。

また、モロクトカゲが生息している地域の気温で結露するほど湿度は高くないという指摘もあり、実際には、ときどき降る雨によって、体が少しでも濡れると、体表の溝を通して毛細管現象で水を吸い上げ、その水分が口へ集まるようになるようです

これによって、水の少ない砂漠でも効率よく水分を摂取することが出来るので、厳しい自然環境の砂漠にも適応することが出来るわけですね。
すごいですね~。

 

モロクトカゲの食性

食性は肉食性で、主に小さなアリを捕食するようです。

することもある。

日中は1分間に40匹ほどの割合で捕食し、一度に1000匹以上のアリを捕食することもあり、なんと1日でおよそ5000匹のアリを食うというのですから、いくら小さなアリとはいえ凄い大食漢ですね。

出典:J-Net21

モロクトカゲはペットに出来るのか

体も小さいため、ペットとして飼育できそうに思いがちですが、結論から言えば、国内でペットとして飼育することはできないようです。
まず、オーストラリアが野生動物の輸出を禁じているので、販売されることはもちろん、オーストラリアから日本に持ち込むこともできません。

また、仮に(仮にですよ)入手できたとしても、モロクトカゲが生息している地域の環境と同じような環境を用意しようと思えば、強い日光と高温、そして何よりも1日数千匹という膨大な数のエサとなるアリを確保することはほぼ無理でしょう。

両爬ファンによると、もしかしたらコオロギの初例幼虫なども食べるかもしれないという意見もありますが、いずれにしても大量に必要となるようですので、個人での飼育は無理だろうということです。

オーストラリアの動物園等では飼育や繁殖ができているらしいという話は聞きますが、仮にオーストラリアが野生動物の輸出を許可したとしても、ペットとして飼育することはかなわないという意味で、両爬ファンのあこがれの的なのでしょう。

 

モロクトカゲを見る

ペットとして飼育することは無理なら、せめて見るだけでも。

しかし、国内の動物園でモロクトカゲを飼育しているところは、現在のところありません。

過去に、2011年の「ジャパンレプタイルズショー」で1匹だけ展示されたことがあるのが国内で唯一の例だそうです。

出典:rep-japan.co.jp

 

モロクトカゲを見にオーストラリアに行く?

モロクトカゲの生息地として有名なのは、オーストラリアのエアーズロック周辺です。

年間を通して降雨量が少なく、非常に乾燥した砂漠地帯特有の気候で、昼夜の気温差が激しいのが特徴。夏は日中40度近くまで温度が上がり、夜は肌寒くなることもありますので、上着を持参してトカゲ探索へ行きましょう。

モロクトカゲは砂地に生えている植物の周辺に生息しています。夜間や、最も温度が上がる日中は巣穴の中や草などの物陰に隠れていますが、日が昇った直後から午前中に活発に活動するので、この時間帯を狙って見に行きましょう!

また、モロクトカゲを探す時には、アリやアリの巣を探すと見つけやすいでしょう。

 

成田から直行便でケアンズへ
ケアンズで乗り継いでエアーズロックというのが一般的なルートです。

出典:vagrant-life2.com

成田⇒ケアンズ
直行便で約7時間半


LCCも就航しています。

JETSTAR

 

ケアンズ⇒エアーズロック
直行便で約3時間

 

モロクトカゲの秘密を科学的に利用

現在、モロクトカゲにヒントを得た、水を集める装置の試作品を開発する研究が行われています。

自動的に空気中のわずかな水分や天水を集め、飲料水として運搬する装置ができれば、降雨量の少ない乾燥地帯の水不足を解消できるかも知れません。

毛管現象は重力に逆らって自然に水が移動する現象なので、高いビルの最上階まで自動で水を運べるようになれば、ポンプを使わないのでエネルギー節約もできます。

また、水が蒸発する時に周りの熱を奪って温度を下げるメカニズムを利用して、蒸発冷却用に少しずつ自動的に水を供給するシステムができるかも知れません。火事の際に機能する、水を使った防火壁としても期待ができます。

出典:J-Net21

 

モロクトカゲの動画


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