マッコウクジラは半球睡眠で立ったまま寝る。イルカは?

海に住む生物は観察することが難しいために、いまだに生態が明らかになっていない部分が多くあります。

出典:深海屋ブログ

特に睡眠に関して詳しく調べようと思えば、脳波を測定しなければならないので、さすがに海の中で脳波を測るわけにはいきませんからね。

そして、こんな噂を聞きました。

クジラは立って寝る

本当に寝ているのでしょうか?

動画を見てみましょう。

本当に微動だにしません。

どうやら寝ているようです。

すべてのクジラが、立って寝るのではないようなのですが、マッコウクジラやザトウクジラは、このように縦になって寝ることが知られています。

出典:labaq.com

 

なぜ立ったまま寝るのか

立っているという表現は地面ではないので、正しくは縦になって寝るという方が近いでしょう。

クジラは哺乳類なので、一定の間隔で口から酸素を吸うことが必要なので、最低限の動きで頭が水面から出しやすいように、このような姿勢で寝るのではないかと言われています。

これだけ大きな体のクジラが、立って寝ていると船にぶつかることもあるそうです。

 

しかし、ここで疑問が起こります。

寝ているのに呼吸をするために水面まで上がってくるの?

それって起きているってことではない?

 

実はクジラは、左右の脳を交互に眠らせて、つまり半分寝て半分起きている状態なのです。

これを半球睡眠といいます。

出典:bogoda5445.exblog.jp

 

半球睡眠とは

半球睡眠とは左右の脳を代わる代わる休ませる方法で、これによりクジラは睡眠をとりながら、睡眠時にも鼻孔を定期的に海面に出して呼吸をしているらしいです。

また、マッコウクジラなどは酸素を血液と筋肉に大量にためることができるため、海中に潜ったまま1~2時間は呼吸をしないでいられるようです。

 

半球睡眠をとることができる動物としては、イルカや渡り鳥などが知られています。

イルカは、片目を閉じた状態で眠ることができます。

特に、子供がいる親イルカは、片方の目で子イルカを見ながら、もう片方の目は閉じており眠ることが出来るそうです。

左目を閉じているときは左の大脳が眠っている状態で、右目を開けていることで右の大脳は起きている状態にあるのです。

出典:wired.jp

また、渡り鳥はかなりの長距離を飛ばなければなりません。

陸地ならば、木を見つけて休むことが出来ますが、海の上を飛んでいるときはそういうわけにはいきません。

海の上を長時間飛んでいる最中にも、完全に眠ってしまうと墜落してしまうため、半球運動により完全には眠らず、半分寝た状態で飛んでいると考えられています。

渡り鳥は、数秒間休んで下降し、地面に落ちる寸前に目を覚ますということもあるようです。

出典:chinaviki.com

このように脳が半分ずつ眠る現象のために、イルカは全身麻酔をすると呼吸が出来なくなって死んでしまいます。

半球睡眠をする動物と人間では脳の機能そのものが異なっています。

人間の脳は寝ている間も、自動的に呼吸を調整する機能がありますが、半球睡眠をする動物にはその機能がないので、全身麻酔をして完全に眠ってしまうと、呼吸をする機能も同時に止まってしまい死に至るのだそうです。

マッコウクジラなどは、餌を採るために最大で深海2000メートルくらいまで潜ることができます。

日本が誇る有人潜水調査船「しんかい2000」でも限界深度の深さです。

出典:ha1.seikyou.ne.jp

この深海では水圧が高すぎて調査をすることもできず、クジラなどの生態は今も謎が多いままなのです。


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