将棋AI[ponanza(ポナンザ)]が名人に勝利。チェス、囲碁(Master)、オセロのAIと人間の対戦は?スマホ持ち込み規制はどうなっている?

将棋の棋士と人工知能(AI)が戦う第2期電王戦で、佐藤天彦名人が将棋AI「PONANZA」(ポナンザ)に敗れました。

将棋AI「PONANZA」

出典:nikkeistyle.kpg

開発者は山本一成さんと下山晃さん。

山本一成さんは東京大学将棋部時代には強豪として知られた、アマチュア五段。

共同開発者の下山晃さんは、世界コンピュータ将棋選手権の強豪だった強豪ソフト「Blunder」の開発者。

将棋AIが話題ですが、同じような知能ゲームとして「チェス」「囲碁」「オセロ」などがありますが、それらの人工知能との勝負はどうなっているのでしょうか。

また、スマホの発達により対局中にスマホを持ち込んで、トイレ休憩時などにコンピューターに解析させるという問題も起きています。

対局中の、スマホ持ち込みの対策などがどうなっているのかも調べてみました。

そして、世界中の囲碁ファンの話題となた謎の最強棋士「Master」も気になりますね。

 

チェスAI

世界で最初のコンピューターゲームでチェスが出来る機会を考案したのは1912年にスペインだったと言われています。

出典:elken.hatenablog.com

その後、改良が加えられて、1967年には初めてコンピュータがボストンのチェス選手権に参加し、人間と対戦しました。

当時としては、やや強いアマチュアのレベルだったらしいです。

1988年。コンピュータープログラムがチェスの名人に勝利する日がやってきます。

チェスAI「ディープ・ソート」がグランドマスターのベント・ラーセンに勝利したのです。

そして、「ディープ・ソート」を改良進化させた「ディープ・ブルー」が1996年に世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフと対戦し、初めて世界チャンピオンに勝利を収めました。

しかし、この勝利は6戦した中での1勝であり、全体の対戦成績は「ディープ・ブルー」の1勝2敗3分けで負け越しました。

そしてついに

翌年(1997年)に、ディープ・ブルーは、2勝1敗3引き分けとカスパロフに勝ち越しました。

ついにコンピューターが人類に追いつき、追い越したのです。

 

囲碁AI

本格的な研究が始まったのは、チェスより大きく遅れて1980年代以降でした。

その後、研究が進められたがアマチュア上位程度の実力で足踏みし、初段には勝てないと言われていました。

出典:yuga-life.com

しかし、2000年代に入って急速にプログラムが進化されて、アマチュア段位者レベルに向上。

2012年にはアマチュア6段程度の棋力と認定されるまでになった。

しかし、将棋やチェスのAIに比較すれば10年は遅れているとの評価でした。

そんな状況を一変させたのが、Google傘下の英国・Deepmind社が開発した人工知能コンピュータソフト「AlphaGo(アルファ碁)」

2015年10月に史上初めて、プロ棋士相手に互先での勝利を収め、人類のトップに一気に並びます。

2016年3月には世界トップクラスのプロ棋士である李(韓国)との五番碁に勝利。

ついに、人類のトップを追い越しました。

 

そして現在、2016年末から2017年始にかけて、ネット上に突然現れ世界のトップ棋士を続々撃破し、ついには60連勝を超えた現在も無敗という圧倒的な強さを誇る謎の囲碁アカウント「Master」が世界中の囲碁ファンの話題となった。

 

その正体は、囲碁ソフト「AlphaGo」の新バージョンであることが明らかになり、囲碁AI対人類は新たな局面に入ったようです。

 

オセロAI

オセロにおけるAIと人間との戦いはすでに決着がついていると言えます。

出典:megahouse.co.jp

1980年に、オセロプログラムMoorが世界チャンピオン井上博との六番勝負で1勝を挙げ、人類トップに初めて勝利しました。

そして、1997年に
「Logistello」が世界チャンピオン村上健との六番勝負で全勝。
現在の最新コンピュータ上で動作させたプログラムは、世界チャンピオンレベルのプレーヤーにも容易に勝てるまでになりました。

はっきり言って、人類はどうやっても勝てないというのが現状です。

 

オセロ・チェス・将棋・囲碁のAI対人類 まとめ

ここまでの話を総合すると

人類がAIと渡り合える可能性の高い順、つまり人間の優位性が高い順に並べると

「囲碁・将棋・チェス・オセロ」
の順になるようです。

これは、次の一手を読むにあたって、存在可能な局面がどのくらいあるのか?という数学的な数値の差でもあります。

現在の最強AIはチェスであれば1秒間に2億局面を読めると言います。

この数字を目の前にすると人間には到底かなうはずがないと思えますが、実はゲームの中で現れる局面の数はそれをはるかに上回る膨大な数なのです。

 

最も少ないオセロで、10の60乗

チェスは10の120乗

将棋は10の226乗

そして、囲碁に至っては10の360乗といわれています。

 

これがどれほどとんでもない数なのかといえば、イメージさえ難しいですが、例えば 1億でさえ10の8乗にすぎません。

兆で10の12乗、京が10の16乗

その後、

垓(がい)・予(じょ)・穣(じょう)・溝(こう)・潤(かん)・正(せい)・ 載(さい)・極(ごく)・恒河沙(ごうがしゃ)・阿僧祇(あそうぎ)・那由多(なゆた)・不可思議(ふかしぎ)と続き

最大単位である無量大数(むりょうたいすう)でさえ、10の68乗です。

宇宙が誕生してから138億年として、約43京秒、4.3×10の17乗秒間。

 

1秒間で2億局面を読めるチェスのAIプログラムが、宇宙誕生から現在までの時間をかけても、まだ8.6×10の25乗までしか読めません。

チェスはおろか、オセロの10の60乗でさえ、ごくごくわずか一部分しか読み切っていないことになります。

 

スマホ持ち込み対策

将棋

対局開始前にスマホや携帯電話などの電子機器をロッカーに預け、対局中は使用できない。また、将棋会館からの外出もできない。

チェス

日本チェス協会によると

国内試合では電子機器の持ち込み禁止の規定はなく「電源を切って鞄に入れておくように」と周知している。

海外の大会では持ち込み自体を禁止しているケースもある。

囲碁

世界のトップ棋士に勝ち越した「AlphaGo」があるが、一般的に普及しているわけではなく、スマホレベルではまだ人間に追いついていない現状もあり、「現状では持ち込み、使用ともに規制していない」

しかし、「電源を切るように」という周知はしており、対局中、電源を切らずに着信音が鳴った場合、1度目は警告だが、2度目で失格になり、進行中の対局の負けが無条件に決定するという厳しいルールがある。

オセロ

日本連盟によると、全日本選手権などの大会開催時、対局中は電源を切るよう注意喚起しているが、対局場への持ち込み禁止などはしていない。

最も持ち込みによる影響が大きいと思えるオセロの規制なしは意外でしたが、対局の時間が他のゲームに比べると短いので、持ち込んでもカンニングする暇はないといったところでしょうか。


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